24歳の時、インドネシアのバリ島に2ヶ月居た。その中にウブドゥという芸術村がある。絵画やバリダンス、ガムラン音楽、染色、彫刻、色んな芸術が小さな村に集まってる。その製作者は皆芸術家に思えるが。。しかし昼間は彼らは何らかの仕事を持っている。大体が農業だ。昼間働いて夜も働く??? そうではない。発散なのだ。自分を解き放つ時間。しかも昼間普通に畑で働いてる普通のおじさんやお爺ちゃんが夜になると演奏者やダンサーになる。 芸術と区切ればなぜか特別な事の様な気がするが、彼らにとっての表現活動は日常の1コマで当たり前のように生活に入り込んでいるのだ。特に凄かったのがケチャックダンスだ。沢山の男の人がケチャケチャと蛙の鳴き声で歌う。言葉では上手く表現出来ないが、とにかく迫力があってまるで宇宙と一体ににでもなってる感じだった。煩わしい日常から毎晩解き放たれているからとても穏やかに見えるのだ。
日本に帰ってきてサラリーマンが夜飲み歩いてるのを見て、、バリ島のおじさんやお爺ちゃんが過ごしてる日常とあまりに違うので戸惑った事を思い出します。 表現活動ってなんか特別で高尚な物で技術が要り努力した物だけが獲得出来る、日本ではそういうものになってるけど、もっと自由で誰でも参加できて日常の1コマで、その自己表現で皆が元気になる事が大事なのだと思います。踊っていて楽しい。元気になる。その方向性が人間が踊りだした起源だろうし、本能だと思う。
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